葉酸は妊婦に必須のビタミンです

葉酸は8種類あるビタミンB群のひとつで必須ビタミンです。普段はあまり気にされていない栄養素ですが、妊婦さんにとっては重要な栄養素なのです。神経系の正常な形成に葉酸が関係しているので、胎児の細胞分裂が盛んに行われる妊娠初期に葉酸が不足すると胎児に神経障害が起こる可能性が高くなります。

通常は葉酸の必要摂取量は1日に240μgですが妊娠時には、さらに240μg多くして1日に480μgの摂取が推奨されています。そして授乳期でも300μgの葉酸を取るように推奨されています。しかし、望ましい葉酸の摂り方としては妊娠前から十分な量を摂り、妊娠時には母体に十分な葉酸がある状態にしておくことが大切です。

ノルウェーで行われた研究では、妊娠の4週間前から妊娠8週目まで十分な葉酸を摂取している母親から生まれた子供の自閉症リスクが39%低いと判明しています。胎児の先天異常である神経管閉鎖障害にも葉酸の摂取が発症リスクを低減すると考えられています。

妊婦の葉酸の必要摂取量を食品から摂取する場合には、ほうれん草7束、ブロッコリー8房、青梗菜9束などで、この量を毎日摂るのは無理があります。食事で不足する分をサプリメントで摂取するのが現実的な方法になるでしょうが、葉酸は水溶性ビタミンなので過剰な分は尿といっしょに排泄されます。過剰摂取にはあまり注意は必要ないのですが、むしろ1度にまとめて摂ろうとしても排泄されていまうので、食事ごとにこまめに摂取した方がいいでしょう。