ラクトフェリンは赤ちゃんの免疫力を強化する

ラクトフェリンは母乳に含まれていますが、特に初乳に多く含まれている成分です。初乳を飲んだ赤ちゃんは抵抗力が強くなって、病気になり難いという理由にラクトフェリンが関係しています。

出産後5日目頃まではヒトの初乳にはラクトフェリンが100ml当り約600mg、その後の母乳では約200mg含まれています。殺菌前の牛乳にもラクトフェリンは含まれていますが、ヒトの母乳の10分の1程度です。

これはヒトの子供が他の動物と比べると、非常に未熟な状態で生まれてくることに関係しています。未熟な赤ちゃんの免疫力を強化して病気から守り健康を維持するのにラクトフェリンは必要な成分なのです。

ラクトフェリンは生体防御に重要な役割を果たすことが研究から明らかになってきました。ビフィズス菌の増殖、生体内の過剰な鉄吸収、抗炎症作用、脂質代謝の改善作用など健康維持や増進の作用が知られています。

赤ちゃんの健康維持に欠かせないラクトフェリンは細菌の増殖に必要な鉄を奪い取ることで細菌の増殖を抑制します。しかし、鉄をあまり必要としない腸内の乳酸菌などの善玉菌にはむしろ増殖を促進する働きがあります。

また、C型、B型肝炎などのウイルスの複製を阻害することも明らかになっています。ラクトフェリンにはその他にも抗酸化作用、免疫細胞の活性化、抗炎症作用、抗がん作用、脂質代謝改善、骨誘導活性、歯周病治療、創傷治癒促進効などが知られています。

ただし、ラクトフェリンは胃酸に弱いので、成人がサプリメントなどで摂取する場合は、腸まで届くように加工されたものを選ぶようにしましょう。赤ちゃんの場合は生後間もなくは胃酸の分泌が弱いので問題なく腸まで届けられているのです。